悪い病気を見つけよう
ピロリ菌はどこかな?
君はみつけられるかな?
観察ポイント
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)とは胃の粘膜に住みつく細菌で、長さは2.5~4ミクロン(ミクロンは1/1000㎜)ぐらいなんだ。
ピロリ菌の体には細長い「しっぽ」(べん毛)があって、くるくる回しながら、胃の粘膜の上を自由に動き回ることができるんだ。この菌が胃潰瘍(いかいよう)などの胃の病気に関っていることがわかってきたんだ。
上の写真はギムザ染色という特殊な染色だよ。胃粘膜の表面や細胞の表面に糸くずのような小さな細菌が見えるよね。これがピロリ菌です。あちこちにいるよ!
ギムザ染色では見つけにくいので、今回は特別にもっと進んだ方法でみてみよう。免疫染色(めんえきせんしょく)と呼ぶよ。ピロリ菌がいると抗体がくっついて茶色に色がつくよ。胃の細胞の表面に、菌が沢山いるので、茶色に染まっているのがわかるかな。
※外部リンクに飛びます